9.11

チョムスキーの9.11に関するインタビューをまとめた本.
同時期に各国のインタビュアーからされたインタビューをまとめたものなので,内容に相当のかぶりがある.まあ,本としては,言いたいことを繰り返し言えている構成ともとれなくないけど.

とにかく,訳がひどい.読めない.あとがきに翻訳者の解説があるが,稚拙なまとめだった.大学生ががんばって書いたレポートみたいだった.これを読んで「こいつの訳じゃしょうがないのかも」と思った.がんばってもらいたい.

9.11の事件が2001/9/11.原書が出たのが2001/10(amazon情報)この本が出たのが2001/11/30.そこまで早くないけど,まあ早いといえば早い.事件が旬のうちに出したい出版社としては,訳が適当でもいいやってな感じかな.本当はもうちょっとなおしたかったろうに.と,思えば,訳者にも同情できるかも.


まあ,事件について言及しつつも,結局いつものチョムスキーさんの言いたいことを言うので,チョムスキーの言いたいことの本質を知りたいなら,ぜひとも他の著作を読んだほうがいいです.