無限人生

人間の使える時間は有限だ、って言葉があるけど、なんで有限なのか考えると人間が出せる速度の話に行き着く気がした。速読が出来る人は、普通の人に比べて数倍の本を読めるはずで、なにかを体験する事を人生とすると、そのひとは数倍の人生を生きられるわけだ。でも、人は本を読んで生きてるわけじゃなく、人間の肉体の出せるスピードにはどうしても限界があるから、さすがに人間の人生を無限にすることはできない気がするけど、思考速度なら筋肉とかの限界よりもかなり限界がないように思える。
思考速度を早くするために必要なことを考えてみると、言語を使った思考方法を止める必要がありそうだ。普通の人はなにかを考える時に、頭の中で母国語を使って文章を作って考えているのが大半だろうと思う。この時、文章を作ってそれを頭の中で読むっぽいことをしている訳だけど、その読むスピードが問題で、意味を取れるスピードで読まなくてはいけないのだから、上限が会話のスピードに制限されてしまうはずだ。(速読の人はその限りではない?) 動物の思考方法とか、夢での超速理解とか、暗算などでいきなり正解にたどり着く人とか謎の思考方法を使ったりする人がいたりするわけなので、いっぱんに教えられているメソッドってあくまで「今のところ誰にでも覚えやすい・教えやすいと思われている方法」って言うだけであって、それが必ずしも何かに対して最適な方法であるとは限らないということに気をつける必要があるわけだ。病気を祈祷で直すような、間違った、もとい、効果が薄い方法を教えられている可能性もないわけではないはず。
人間が人生を長く生きるためには、迷信めいた様々な怪しい健康法を試してみるよりも、言語によらない思考方法の確立を進めた方が有意義なのかもしれない。