自宅

友達が2人家に来て飲んでいた。楽しくお酒を飲んでいたのだが、ふと、ベランダから外を見やると巨大なクレーンがウィームガシーンとうごいてる。目と鼻の先で。下で工事をしているようだ。僕の家は11階なのでこれはそうとうにあり得なくびっくりした。ベランダに出てしばし見入る。
時間もそろそろ11時とかそこらになり、僕の家の健康家族が寝だすので、友達の家に移動して飲み明かすかということになった。で、移動しようということになって、しかしクレーンを友達に見せたくて「おいちょっと見てみろよ。これすご」というところで言葉が止まった。クレーンがなくなってる。ベランダに行き下を見てみると、なんかでかい動物が4〜5匹いる。でかいってのはでかいってことで、ハムスターみたいなのがいたんだけど、おそらく6mくらいのでかさ。象2匹ぶんくらいに上からは見えた。あーそういう段階に入ったんだ。仕上げね。あと、工事技術も発達してこういうの使うようになったんだ、と思った。みんなで見る。
で、友達の家に行こうとしたら、工事現場があわただしい。どーしたと思ってみると、すぐに玄関のチャイムがなる。「失礼しまーす。社会保険庁からきたものですが700円差し上げます」なんとあの中の1匹が逃げ出して、町で暴れているらしい。工事の人も1人死んだらしい。700円はその迷惑量ってことで、近隣住民にくばっているのだ。なんだそりゃ。700円って。家に来たら死ぬかも知んないのに。僕らがこれから移動に使おうとしている駅の方面を何気なく聞いてみたら、やっぱりそっちのほうに行ってるとのこと。ゴルフ練習場のフェンスをぶちやぶったとか武勇伝も聞かされた。友達の家に移動できなくなってしまったので、不本意ながら僕の家にいることになった。
ぐだぐだ飲んでいると、親がリビングで寝ているのに、いつの間にか友達らはリビングでTVを見ながら飲んでいる。TVでは逃げ出した工事用動物のニュースを見ていた。親は気が弱いのか布団も敷けずに恥じのほうで雑魚寝だ。さすがにこれは人としてどうなんだおまえら、と考えどかすけど、どかしても親はもうあきらめムード。なんも反論しないし、布団も敷かない。なんか悲しくなった。
友達を食卓のほうへおいやりつつ、ベランダから逃げた動物の状況をうかがおうと外を見てみる。動きなし。僕の家のベランダから見える方面じゃないのだ。使おうとしている駅も、そして逃げた動物も。しかし、1階下が騒がしい。飲み会をしているらしい。ベランダに傘つきテーブルを出して、ビヤガーデンみたいにして、大勢の人間が飲んでいるらしい。下を見るで7人くらいの人がいたので、家の中まで入れると相当だろう。そして、下に見える人がビートたけしに見える。親に「うちの下ってたけしさん住んでたっけ?」と聞くもやる気なしモードに入っているので、なにも答えず。自分で確認しようとメガネを取り出し凝視。しかし、さっきから以上に眠たくて、視点がぜんぜん合わない。めがねを傾けたりしてよく見えるようにする技なども用いたのだが、焼け石に水。ぜんぜんわからなかった。たけしが上を見上げ僕に気がつき、「上の家の息子は大学に行き、うにゃうにゃ」みたいなことを喋りだした。やっぱり昔からしってんじゃないのか?気になる。たけしの他にさまぁ〜ずっぽい2人がいたりして、その2人が手を振ったりしてくれたので、これなら直接聞きに行っても受け入れてくれそうだなと考え、巨大ハムスターのいる危険性も考慮にいれつ、ダッシュで1階下の同じ部屋番号の家に行く。
その家に入ると、やはり相当数の人数で飲み会をしていた。もう家というか、普通の飲み屋みたいになっていて、そういうふうに団地を使っているのかな?と思ったりした。人を掻き分けベランダに行く。なにかが違う。パラソル付きテーブルはあるのだが、さきほどのさまーずやたけしさんがいない。おっさんが飲んでるだけだ。あ、もしかして・・・と考え、聞く。「ここにたけしさんいますか?」「それはとなりだろ。あいつらがいるのは。けど、ここだけの話あっちはyuが多いからね」「yuって・・・ああヤクザですね。芸能人ってそうですもんね」「ああ。逆にこっちは全員警官だったりするんだけど笑」「えっ!同じ団地の横の部屋どうして、飲みあってるんですか!!ちょっとおもしろいですね。はは」そこからは何を喋ったか覚えていない。やたらサスペンスな雰囲気になってきたので、邪魔にならないよう僕は部屋を飛び出した。家にもどるためだ。
ダッシュで家に帰る途中、外人の女に手をつかまれる。「セレーヌ!」びっくりして僕が名前を叫ぶ。このひとは前にTVで見た、すごくかわいいのにウッドベースをやってるプロのベーシストじゃないか。と、思うまもなくもう一人の女の子(あんまかわいくない)が現れて、さらにインタビュワーも来て僕も交えたインタビューが始まった。僕もバンドのメンバーらしい。他にもメンバーがいるのだけど、今回はこの3人しか予定会わないのでこれでみたいな感じだったような気がする。(こっちのかわいくない子がベースで、セレーヌみたいなかわいい子が花形の楽器をやったほうがいいのになぁ。)と思いつつインタビューは進んだ。