常闇の都
今日は僕は紙を切りに行った。行かない。行くはずがないでしょう。お客さんに見せれるほど紙きりがうまいわけじゃないしさ。ってか、紙きりなんてできねーし。ほんとに芸だよね。押しも押されぬ芸。あんまりできてもすごくなさそうな芸のTOP10くらいには入りそう。
で、髪を切りに行った。切ってもらうわけなんだけど、いきつけの床屋のおっちゃんが、おっちゃんってほどの年じゃなくて微妙に若作りしてる30代後半くらいなんだけど、これがまたもう会話を盛り上げる気が0なのかなんなのか本当にこっちが気を使うのです。会話をごらんに入れましょう。
すでに数分の沈黙・・・
・・・
・・・
おっちゃん「TV、男子バレーボールってみてるかい?」
俺「いやー見てないですねー」
おっちゃん「・・・」
俺「・・・」
・・・
俺「(やべえ!なんかこれ・・・なんなんだ?おっちゃんなんか喋れっての!!あなた→俺→あなただろー。なんとでも返せるし話題振ったのそっちじゃん。喋ろうよ・・・。え?まだ?しゃべんないの?)あ!でもなんか結構予想外に勝ち進んでるらしいっていう噂はチラッと聞いたりしましたね。そうなんですか?(よーしこれは続くだろー)」
おっちゃん「うん」
俺「!?(終わりかよ!!!なんだそれ!!)」
おっちゃん「・・・」
俺「・・・」
おっちゃん「女子のほうもいいよね。」
俺「(え!!お前、話、振ったよね?!男子バレーボールの話!俺、続けたよね?俺、間違ってないよね?)そうですか?どこが違うんですかね?」
おっちゃん「うん」
俺「!!??(えーーーーー!!!!!教えてくれないのーーー?!?!)」
おっちゃん「・・・」
俺「(仕方ない・・・がんばろう)やっぱ女の子やってるとかわいいからですかね?」
おっちゃん「いや、続くからいいよね。長く続くからさー。」
俺「あーラリー続くほうが楽しいですもんね。テニスとかもそうですよね(理由あんじゃん!!早く言えよ!!まじやべえ。前々から思ってたけどこいつやる気ねえ!!)」
おっちゃん「うん」
俺「?!(えーーーーー!!!!終わりーーー!!!??テニスに話が移って続くところじゃんかー!!おっちゃん、俺、もう疲れたよ・・・)・・・」
こうして僕の髪が切られていくのです。