極意

極意はいつも簡単なところにある。心を静かに柔らかく保つべし・決して片方だけ動かすことのないように・客はかぼちゃだと思え。などなどである。これはやはり人間のもともと持っている力を出すためには、常にシンプルな方へ方へと意識していなくてはいけないということだろう。
僕も気がついた。歯磨きの極意を。
これこそ単純明快快刀乱麻言語道断横断歩道。
力を抜く。
歯垢のやろうを削り取ってやろうと思いっきり力を入れて、ともすれば出欠までは辞さないつもりでいつもみがいておりました。むしろ血が出ると満足くらいの勢いでやっておりました。けどこの力んだ状態では僕の力、いや、歯ブラシの真のパワーが解放されないことにやっと気がついたのです。力を入れすぎると歯ブラシが押し付けられて、毛の中ほどが歯に当たることになる。これじゃあCMのような毛先が歯にいい感じであたってくれないのです。だるすぎてだるだるに磨いているときに気がつきました。けど、力抜きすぎると歯の表面はピカピカになっても、歯の間はちょっと悲しいことになりかねないのでそこはこれからの課題。