蚊がなんで馬鹿みたいに人間を痒くしてバチンバチン殺されているか結構気になっていたので調べたら、なかなかに面白い感じだったのでここに紹介する。今日はこう知的に行こうと思うのである。
蚊がなぜ毒、痒くなる毒を注入するかというと、もうその時点でちょっと違うのである。
蚊としては毒を注入している気はさらさらない。もし蚊に言葉が通じて「おいおいまじよー痒くなくすなら吸わせてやっても良いんだぜ?」と言ったとしても「えっ・・・私、そんなことしていたのですか・・・知らずにすいません・・・けど、お腹の子だけは堪忍やで・・・・」となることは必定なのである。なぜかというと、蚊は仕事をやりやすくするために唾液を注入しているだけだからだ。その唾液には血を固まらなくさせる成分やらが入っていて、吸い終わったときにちゃんと吸い口を抜けるようにしたりしてる。痒くなる成分なんて狙って作ってるわけじゃないのだ。
じゃあなんで痒くなるのってことなのだが、これは人間側が勝手に防御しているからだ。アレルギー反応ってのがあって、なんか毒っぽいものが入ってきたときにそれを退ける作用なわけで、花粉症とかが有名ですね。それの一種類がこの蚊の毒にも適用されちゃうんですね。それで、反応が起こりヒスタミンが生成される。このヒスタミンが痒み原因になっているってわけなのです。自分で作って蚊のせいにしてるんです、実は。(あー文体がですますに変わっちゃった、まいいや)蚊的にはたまったもんじゃない話ですよ。
で、痒みが生まれるシステムは説明しましたが、痒みを産む理由をこれから説明したいと思います。まあ、そんなこんなで痒くなっちゃいます。けど、痒くしなくてもいいんじゃないかって気がしますよね?そうなんですが、そこは勝手に体さんが考えていてくれていて、痒くしないと注意しないじゃんお前らバカだからさーってなもんなのです。ご存知のように、蚊はキケンな伝染病なども媒介したりします。そんなだから、アホ面で「痒くないか吸われてもいいもんねーえへらえへら」とかやっているとすーぐに人間滅びちゃう訳なのです。それを防ぐためにいっちょやったるかうっし!!ってな感じで、挿されたらヒスタミンを作り出し痒くして注意を促しているのです。感謝ですね。
そんな感じで説明がつくのですが、さらに、蚊の方でもじつは痒くする理由がある!とする説があるんです。それは、蚊のエリート化説。なんも痒くさせない蚊も進化の過程ではもちろん生まれてきたはずなのです。けれども、それは自然淘汰されていってしまった。なぜかというと、そいつらはやっぱりのほほんのほほんえへらえへらあー血がゆっくり吸えるなーと今の日本みたいにだらけきっていたのです。そんなんだと、人間に殺されないにしても他の生物にすぐ食べられちゃいます。筋力も弱まっちゃって、まわりも見えてなくてって感じ。そんなこんなで、わざとじゃないけど痒くする反応を引き起こす唾液を持った蚊は蚊の世界で言うとむっきむきに強い蚊に進化してるってわけなのです。自分で修業のためにそうなったって話。
すごいですねー。蚊と人間、両方で痒みを残そうとがんばっていたわけです。ので、あんまり蚊に当たらないで、半分は自分に責任があるんだってことを考えつつ、バチン、合掌ってか流れで今後はどうぞ。