アフターアフターダーク

学校いく途中にアフターダークの何がむかついてそんでおもしろくなかったんだろうねーと考えてて、そしたらすぐに結論っぽいの見つかった。
どっかの批評でもないレビューくらいの文章に「現代を取り入れた」みたいなことを書いてあった。確かにデニーズとかばんばん出てくるし、スガシカオも出てきたっけ。物語も部屋を飛ばされるくらいで、だいたいはただの深夜から夜明けの出来事を追いかけているだけだ。まーその人の言うとおり、現代というか今の日常を描いている感じである。(現代という言葉はなんだか大きすぎるので言い換える)
で、何がはなもちならなく、そんでむかついて、おもしろくなかったかってことなのだけど、その現代にそんな言葉使いをするやつはいねえよって所に集約される。今までの作品は一応時代設定は現代にあったけど、どこかおとぎ話のようなテイストで書かれていたように思う。さらに、なにかしら大事件やら不思議やら小説に書けるようなことがあった。ちゃんと物語物語していたのだ。そしてそこをこそみんな好きだったはずだ。それを求めて村上春樹の本を求めているというのも確実にあるはずだ。(それを裏切られたから評価がきびしいのもある)
今回はそれがない。舞台は日本の治安の悪い街。(渋谷らしい)たいしたことは起きない。そんな中であんなきざったらしい会話。ありえない。ふざけんなバーカである。そりゃーぶち切れる権利があるってものだ。時代劇で「あいつ超強え」とか使ってたら誰だって怒るだろう。
であるからして、僕の手元にはもうアフターダークはない。手元にあればこの評価は覆るかもしれないがそれはアフターダークならぬアフターカーニバル、後の祭りってやつである。あともうあんま覚えてないしだるいのでおしまい。