トルコ行

トルコに行った.トルコはパキスタンの横の国だった.ていうか堀だけで区切られているパキスタンから目の前にみえる三角州っぽい島.それがトルコだった.その堀の水のなかには,屈強な半裸の黒人が一定間隔ごとに浮いていて,不法入国者をトルコに入れないようにしている.「これがトルコの有名な水兵さんかぁー.ちょーマッチョ」「うわーめっちゃ見てるよ」どうやって知らせたのかは分からないが,僕らが水に入っても襲ってはこない.トルコに入れた.
トルコは小さい国だった.バチカン市国くらいの大きさしかないだろう.さらに,町並み全体がやけにうそ臭く,つくりものくさく,書割のようだった.なにかに似ている・・・と思ったら,ディズニーランドだった.人のすんでいそうにない町並み.空々しさがディズニーランドに似ていた.そう見てみると,そういえばいたるところに人がいて,お祭り騒ぎの様相を示している.観光で持っている国なんだなと感じた.
途中,検問みたいなものがあった.持ち物検査をされるのかと思ったら,なんか機械にまたがるらしい.またがる.ピピッ.なんか睾丸を登録してるらしい.指紋認証ならぬ睾丸認証.レントゲン写真が目の前に画面に写る.なんだこれ.ユーグレィートーとか言われた.少しうれしい.
路上で宝石・イヤリングを売っている女のトルコ人がいたので,ちょっくら覗く.テーブルを出してきて,そこに商品を並べている.なんか日本語喋ってきた.「ワタシにほんスンデマシタ.いい国です」そうですか.ありがとう.とか,なんとかやってたらいつの間にか,宝石を売っていたテーブルは教卓に,僕らは生徒用の机に座らせられていた.そして,みなで歌を歌う.トルコの歌だ.「恥ずかしがらずに!もっと声を出して!!」がんばってうたった.