小学校

大学の成績が悪くなってしまった罰として、小学校に入学させられた。ある期間の間だけそこで学生生活をして、小学校に新しい風を吹き込むことが僕の役割らしい。僕らの、と言ったほうが正しいか。僕のほかにも何人かが、大学から送られてきていた。見ればけっこうな数がいて、僕の入れられたクラスにも5人くらいはいた。他の全学年の全クラスについてもおおむね同様な状況のようだ。大学側は何を考えているんだろうと思ったが、いい機会なので年代が違う友達を作るのも良いだろうと思い、小学校での定番「前後の席のやつとのおしゃべり」を敢行した。するとなかなか偉そうなことを言う。僕は目測で小学校2〜3年生のクラスに入れられたと思っていたが、どうやら高学年くらいの物言いをしている。最近の小学生が口が立つのか、背が小さいクラスなのかはわからなかった。
水曜日だった。時間割は国語、社会、社会、国語、社会のような2科目ぶっこみ型だった。ためしに木曜日を見てみると、算数、理科、算数、理科、理科。これってきついよなーと思った。体育の日はどうするんだとも思った。
まあ、そんなこんなしてると、1時間目が終わって休み時間。確か小学校は5分しかないんだっけ?と思い、急いで大学生が集まりちょっとした会議をした。送られたからには、しっかり小学生の道しるべになるような働きをなんたらかたら。一応成人としての自覚はあるようだ。そこに、あれがいた。別に大学がいっしょなわけでもないのに、大学生の友人としてその会議に参加していた。なんかうれしいので話しかけるも、やはりやたら冷たい。それでこそ。そして、休み時間も終わり2時間目。なんとも夢の都合のいいところで、あれとの席が近い。さっきまではたぶんいなかった。そして、ちょっと態度が軟化している。それでこそだ。夢の中ではあれはやたらツンデレ処理が施されている。昔に僕がそう望んでいたように出てきているだけなんだけど。

(あまりおぼえていない)

校庭でサッカーをした。小学校のみんなと。そりゃあ僕はもう大学生だし蹴散らせる。けれど、敵チームにもやはり大学生がまぎれてるので、そこだけは気をつけなくてはいけない。けど、これって小学生にとっては楽しくないよなぁと思いつつも全力でやってしまう。負けたくはない。左サイドハーフをやっていた僕は、サイドバックをドリブルで抜き、センタリングを上げる。味方がヘッド。バーに当たる。決まったようなもんだ。入ってないのにいいセンタリングを上げれたことにやたら満足感を得た。