誕生日

友達を待って街でぷらついてた。なんかナンパみたいなことをして、女と喋っていると電話が鳴った。知らない番号(080だった)「誰だか分かる?」「分かんないね。(うざってえなぁ)」「けれど、あなたに幸せをお届けするサプライズゲストの登場です!!」なんだなんだと思っていると、目の前に見覚えのない女が立っていた。年の頃はだいたい同じに見えた。「おひさー」「なれなれしいね。誰?」「ほらー同じクラスだったー」「あー!!!」驚くまもなく肩を叩かれる。振り向くと昔の同級生がいっぱいいて笑っている。プチ同窓会みたいな雰囲気に。あれの姿も見える。こういう場にはこないような人なのに来ている。そういえば今日僕は誕生日だった。
これをやった友達にとりあえず話を聞く。「サプライズだよ。北は北海道、南は沖縄まで走り回ったんだぜ俺たち。しっかりやってくれよ!!」とかなんとか言ってた。もちろん彼らのしてほしいことと、僕がやらなくてはいけないことは一致している。意を決してあれの元に向かった。


今日別に誕生日でもない。まあそれはいいにしても、振り向いた瞬間に、このサプライズに気がついた瞬間に、ものすげー泣きそうになった。友達っていいね!って素で思っちゃったよおじさん。横にナンパした女の子いたけど。てーか、夢でしかナンパできないなんてかっこいい!