壁の外

サンデーの一番後ろの漫画が最終回だった。エヴァをまるぱくりしたようなボディスーツを着た女の主人公。その漫画を読んでいたら、その中に入り込む形になった。どこかの線路沿いの町の話。時代設定は未来かなにかで線路といっても電車が通っている気配はない。線路沿いの町がひとつ壁に囲まれて存在してる感じ。その壁の外に出ることは出来ない。何者かに管理されている、という話らしい。主人公はそれに対抗できる唯一の力で、最終回なのでちょうど最後ボスに挑むところ。なぜかシューティングゲームちっくになったりしたけれど(そらも飛べる)、とにかく勝った。
勝ったら急に変わる場面。見知らぬ荒れ果てた荒野に飛ばされる。見渡す限り砂利と砂ばかりで、まばらに鉄杭が立っている。日が照るとそこから細かい鉄の粉が空気中に散布される。なにか有害ぽい感じだ。ふとみると、空中に10cmくらい浮いてビニール袋が浮かんでいる。中には手作りクッキー。200円とか書いてある。よくみるといろいろなものがビニールに入って浮かんでいる。町の中で人が「俺にもビニールくれ!」とRPGのように叫んでいたことがあって、そのときはなんだかまったく分からなかったけど、このことだったようだ。そとから壁の中に向けて配給されている品物らしい。風の具合でたまに着く・・・?と、遠くに壁が見える。見慣れた壁だ。町を囲む壁だ。
「ということはここは壁の外なのか?」と思いゆっくり近づいていく。近づき、浮かびあがり、見る。見慣れた路地に見慣れた家々。やっぱりそうだ。壁の外に飛ばされたらしい。ボスが最後の力を使い、そんなに見たいなら見せてやるよ的に吹っ飛ばしたのだろう。怖いのは時代が違っていやしないかということだ。こんなに荒れ果てているとは思ってなかったので、未来の人間が死に絶えた土地に来てしまったと思っていた。人を探すといたので安心した。いっしょに冒険したような仲間たちもいた。話を聞くと、実は数年は経ってしまっていたようだ。主人公と微妙な3角関係だったような男女(男は主人公のことを好きという感じなのだけど、本心では三角の逆のほうを好きという。主人公は男をまあ姉くらいの感じで見ていて、もう一人の女は男にべたぼれ)が結婚していて、さらに子供がいたり、冒険中も付き合っていた仲間内のカップル(双子の女の子の片割れ(気が強め)と、僕の友達の男)(ここらへんから自分視点になりはじめる)がまだ付き合っていたり、なかなか幸せそうなのでよかった。終わったのだなと感じた。
ここからもう自分になった。まだ町にいる。結局、壁に囲まれて暮らしていた。僕は現実の地元の友達と遊んでいた。ある高台にみんなしてチャリで出かけたときにあることに気がつき、友達にスタンド能力を出すようにすすめた。ちょっと太り目のやつのスタンド能力(なぜかあった)は周囲10キロメートルくらいまで射程距離があって、水平にしか出せないのだけど、ここでやれば壁の外が見えるかもしれないからだ。子供にとって(中学か高校くらいだった)壁の外を見るってことは、なんとなくスリリングなことなのだ。けど、友達は出し渋っている。典型的なよい子ちゃんで親や先生から「壁の外に興味を持ってはいけません」みたいなことを言われ育ってきたので、それに逆らうことができないのだ。(壁の外は考えてもいけない感じに育てられる)結局出してくれないので飽きてみんなでDSっぽい携帯ゲームで遊んだ。、