おじい

おじいちゃんが死にそうだった。
寝ていた布団から這い出てきて冷蔵庫を開けスイカを食べた。
そして言った。
「あと10日はもたないじゃろう・・・」
自分で死期を悟っているようだ。
おじいちゃんからすると娘である僕の母親とか親戚のおばちゃんとかもいるのだがみんな
「よかったねぇ。もう開放されるんだねぇ」
みたいなことを言っていた。
死ぬことは苦しみではなく開放であるらしい。