めがねがね

眼鏡をかけるってことは絶対に人にとってすごい意味を持ちうると思う。今まで見えていなかったものが、急に現れる。この世界観の転換はものすごいものがあると思う。しかも、それを付けはずしできてしまう。簡単に。これがまた大きい。オンとオフが自分で設定できてしまうし、一瞬で変わる世界の像に人は戸惑うのだ。目のいい人にはこんな風に見えているものなんだ。じゃあ、あの人は?そこに座っている人は?あそこのダンボールに寝ている人は?人それぞれに見えているものは違うのか?一人一人に違うって?と、そんな哲学的風味なことまで考えを及ばせるのはちょっとやりすぎか。
友達が言っていた。
「眼鏡をかけないで道を歩くのは楽しい。町を歩く人の表情がなくなるからね。目線だって合わないし、だれにも感情が見えてこない。楽でいいや。ぶさいくなのが見えなくなって、全部「かわいいかも?」って期待が持てるのも、すげえいい!!」
うなずけるところもある。