発見

じつは眠たくないんじゃないのか?
これに気がついてしまって、僕の足元は地盤からがらがらと崩れ落ちた。いままでの生が全否定されてしまう、壊されてしまう。大惨事が予想されるのだ。
いつも授業で寝てました。もちろん眠い眠いと言って寝ていました。中学高校の時が一番ひどく、1時間目から6時間目まで全部寝てたこともざらでした。腰が痛くなりました。5分休みだけ起きてあと全部寝る。むしろ疲れるのであまり楽しくもないのだけど全力で寝てました。
机で寝るとゲップがやたらたまりました。みなさん知っているかしら?2秒くらい出続けるゲップ。げぇーーーーーーーーーーっての。そんなんを女子に浴びせたりして嫌がられてました。
そうまでして眠いの?うん。眠い。
さあ、このやりとりは真実か否か。そのときは真実だと思っていました。が、しかし。が、しかし。今になってみてみると、
たぶんかっこつけてるだけ。
たぶん、これ、正解。眠い眠い言って寝てる姿をかっちょえーと思ってますしたね。このくそぼっちゃんは。それでいて、まあ、当方勉強は出来るほうでしたのでテストでは高得点を取ったりしちゃって、余計図に乗りましたね。「すごーい。寝てるのになんで分かるの〜?」「すげえ〜」先生も先生でそこらへんを見抜いてくれりゃいいのに「こいつは睡眠学習だな〜」「あははー」みたいなぬるいやりとりのダシに使うだけ。なんてこったい。これで僕の学園生活が決まってしまったという感じ。寝て寝て寝て眠り、起きてゲップ。そういやあのゲップは気持ちがいかったなぁ。学校でしかあれはでないので、もう椅子で寝ることのなくなってしまった生活ではあれを味わうことができないのです。あーあー。たまりにたまった空気がギリギリの気管支らへんとのせめぎあいにより排出されるあのよろこび!なついね。