黒いダイヤ

家の前を掃除していたらゴキブリどこかから現れて、そのまま襲いかかってきた。ゴキブリさんにしてはじゃれているだけなのだろうけど(ってそんなわけあるか)右肩に乗ってきた。そんな気軽に乗られてもこっちとしては手乗り文鳥のようにはいかず、なおかつなぜかゴキブリのケツのほうに針的なもの、というなまやさしいものじゃなくてあからさまに0.7〜1.0cmくらいの針が出ていて、いつ刺されてしまうのかガクガク震えているだけだった。


と、やっと悪夢、それもとびきりの悪夢から目が覚めると食卓の父と母の会話。
「昨日ゴキブリをみちゃったのよ〜。お風呂で。まだちっちゃい幼虫だったからよかったけど、とにかくいるってことよねー。いやだわー。」
原因ははっきりしたようだ。しかし原因がはっきりしたといっても恐怖は恐怖なわけで、僕の体は数十秒震えっぱなしだった。禁断症状かローターかというくらい。