汚いはなし

朝起きて小便をしたら、尿道が痛くなるくらいの驚くべきスピードと量で、さらになんだなんだとちょっとびっくりしながら便器をのぞいてみるに、いままで見たことのないすごい黄金色だった。質の良いジンジャーエールのようなとびきりの澄んだ黄金色で、見ていると心が休まる。朝のけだるい、寝起きの体と脳に新鮮な刺激を与えてくれた。ありがとう。でも小便。いや、罪は、ない。美しいものにその属性なんて意味がない。ただ、それが、排泄物だっただけで。その黄金色の奇跡のみを認めなくてはいけない。なぜかはわからないけれど、今日はいいことがありそうだった。