骨折

骨折した人を町で見かけると笑いがこみ上げてきます。吊ってるだけでもすんごい楽しいのに、ギプスとかしてるともう最高!なんかすごい楽しい。これを僕の友人に打ち明けたところ「そんなに楽しくはないよ。別に。」と言われた。他の人に聞いても「変態。」くらいしか返ってきません。何で?
たのしいじゃん?見ているだけで。クエスチョンがどんどん浮かんできます。いったいなんで折ってるの?なんで骨にそんなに力が加わったの?痛いの?つらいの?ギプスはくさい?学校でなんて言われた?骨折とかあだ名ついてない?三角巾とか。みたいな。興味がつきない。
ひとえにこれは僕が骨を折ったことがないから、その興味が出てしまっているんだと思う。思うけど、それで質問の意味はとれるけど、笑うのは何でなんだろ?笑いに意味なんてないってのは逃げですか?とにかくおもしろいんですよ。新宿とかを歩いていてサラリーマンが腕を吊って歩いているときのあのえもいわれぬ幸福感。やつにはどんなストーリーがあるんだろう、と。あ、これはもしかして骨を折ってるってことによって、俺にとってたんなる新宿の背景にしかすぎないと思っていたサラリーマンが一人の人間であることを認識して、んで親しみを覚えての笑い、か?親しい友達が腕折ってたら、「野球の公式戦が近かったのに・・・」というようなシリアスな状況でもない限り、まず大笑いしてあげることからこの理論はまちがっていないはず。うん。こう定義することにします。

「骨折したら、みんな友達。」

けど、たんに俺が骨を折ってない事から、折ってしまうって言うのはあほだ、ばかだ、まぬけだ、うけるし、ってことであることにも間違いはない。だって、スポーツしてるならまだしも、なんでリーマンやらおばちゃんやらが骨を折らなきゃいけんのよ。うけんべー。