妄想考

あるひとは文字で人に自分の妄想を伝え、あるひとは言葉で人に自分の妄想を伝え、あるひとは音楽で人に自分の妄想を伝え、あるひとは絵で人に自分の妄想を伝える。いろいろな種類の妄想があるのだからいろいろな種類の妄想の消化方法があるはずだ。その妄想についての自分にあった消化方法と消化力を十二分に持ち合わせていれば、これほど幸せなことはないだろう。それだけでその人は満たされきっているのだから。

できるだけ、自分の妄想すなわち自分自身を相手にわからせようとする働きこそが表現というやつのはじまりであるかも。