イキルキス。

いつもの西暁町でおきる中学生日記。よくものを考える中学生がよくものを考えながら不思議な事件にとくに直接には関係せずに青春したり振り回されたり。
舞城王太郎の作品はブログ文体というか、テキスト系の1時間マラソンでの文体に似ていると気がついた。考えたことをすぐに「だけどあれがこうなってやっぱり違う」という風に否定したりして、思考の流れをつらつらと書き続ける感じ。この感じがまさに青春なんだよね。だから好きなんだぜ。
死を一度でも身近に感じたことがあるひとならば、死についていろいろ考えたであろうことをこの少年も頑張って考える。3.11後に読むとなおさらくるね。
あと、経験・知識についてのくだりは自分もそう思っていて、人に説明してもたいてい分かってもらえない部分だったので、この本読んで少し勇気付けられるものがありました。