悪夢

教室で授業を受けている。しかし、首が下をむいたまま固まっていて動かない。この授業はノート提出があるから、ちゃんとノートをとらなくてはいけないのに、黒板を見ることができない。しばし、がんばっていると、それをあざ笑うかのごとく、しかし悪意のこもった「ハヤクカエレ。ハヤクカエレ。ハヤクカエレ」という声が天井のほうから聞こえてくる。機械的な、ちょうど早送りのような声で、大勢に言われる。頭の上180度にいっぱいに子供がいて、それにいわれているような感じ。黒板を見ようとするたびに、声が聞こえてくる。すげえ怖かった。



授業中に見た夢。
さて、この日、僕は10分の遅刻の後、小さい教室の前から2番目に座った。なぜ遅刻をしたのに、気まずい前のほうに座るかというと、前述の通りノートをとらなくてはいけないからで、僕は目が悪いのだ。こいつが寝たら、先生はどう思うだろうか?ハヤクカエレと思うのじゃないだろうか。寝ているときに第六感が働いて、先生の気持ちの動きを読んで夢に反映させたのじゃないだろうか理論が生まれたんだけど、まあ、理屈で言って、罪悪感から見た夢だ。しかし、怖かった。あまりにも見た夢がそのまま授業と一緒だったので、本当と信じ込んだからだ。よく考えれば中学の友達などが、後ろにいたりしたので、違うと分かるのだけど、そこは夢だし気がつかなかった。