FRAG〜殺される〜面接

なんかパソコンを見て友達と遊んでた。すると今巷ではFRAGというゲームが熱いらしい。車を操作してフィールド上のあちこちに配置された旗を取っていくレースゲームだ。壁などの障害物に当たらなければスピードが速くなっていくギミックがあるようで、そのスピードに応じて車の形が変わる。車が乗用車からレース用に変わったりする。それがみんなを熱くするらしい。そこでやってみることに。Flashのゲームな感じだった。
旗を取っていく。スピードがぐんぐん上がる。前にプレイしてた人(どこでやってたのかよく分からない。ゲーセンのイメージぽい)より僕たちは明らかに上手くてぜんぜん死なない。すると、車の形状がどんどん変わり、飛行機になって空を飛び出した。「うおぉぉ!!」「飛行機にもなるんだな!すげえ!」とか言ってみんなで盛り上がる。
とかやってたら、いつのまにか僕らはその飛行機に乗り込んでいた。すげえスピードで空を飛んでいく。下を見ると、雲、海、島、森、ビル群・・・様々なものが一瞬のうちに通り過ぎていく。宇宙に飛び出しそうな勢いだな、と思ったらだんだん減速してきてある島に着陸しそうになった。「ここで面接をするのかー」どうやらこの島で就職面接が行われるらしい。そのためのゲームだったのだ。
この島は象の顔を模した入り口をしていて、鼻が上がったとこに入り口があるらしい。なんか勝手に開いてくれたので、そこらへんに着水、入港した。そして何がおきるのかとしばらく待っていると、奥からウサギの格好をした人たちが船にやってきた。(いつのまにか船になってる)TVとかでたまに見る、顔だけあいた全身ふさふさの着ぐるみぽい。それが15〜20人くらいいる。とっさに隠れる僕ら。見つかったらおしまい、殺されるとか思ってる。僕らを探してるそぶりをしばらく見せた後に、彼らは船の上で談笑を始めた。もう見つけるのをあきらめたのかな?と一瞬思ったがすぐに切り替わった。「おい!あれだよ。フェイントだよ!」と友達に言い船の甲板上ではなく、横のほうをみると隠れて近づいてきているうさぎらが数人いた。やばい!と思い、海に飛び込む。
海に飛び込んで逃げたはいいけど、海がすごく重たい。そのような表現しかできないけど、とにかく重たくて、体が浮かび上がらない。沈んでいきはしないのだけど、浮かび上がりづらすぎる。このままでは死んでしまうので、全力でもがいて水面へ。丸太が浮かんでいたのでなんとかこれにつかまる。するとうさぎらが船の上から笑っていた。こうなることは分かっていたらしい。むかついた。


場面は変わりいきなり中国人拳法家の暗殺者と戦っている。最初はまあまあ戦えていたのだけど、さすがにただの一般人が戦えるはずなくて、しだいに攻撃を受け始める。もう嫌だと思って目を閉じて数秒たったら、首が飛ばされていた。なんか自分目線のTVを見ている感覚だったので、痛くはなかった。

さらに場面は変わる。けれども、また、中国人拳法家の暗殺者と戦っている。今度のやつは拳法家と言うか殺人鬼で、いやらしい感じがすごい。ただ殺そうとしているだけじゃなく、殺すのを楽しんでいる感じがする。廃ビルかさびれたアパートといった様子の暗い廊下で戦っているのだけど、やっぱり勝てるはずはない。逃げることにした。けれども絡みつく透明な糸。どうやらここは相手の縄張りらしく、罠が張ってあったのだ。壁に両側に無数に直径2mmくらいの細い筒が設置されていて、対面の筒との間に透明な糸が張ってあるのだ。糸というかナイロン糸というかそんな感じで、人間の力じゃ切れないぽい。そして体に粘りつく。引っ張ると、からからから・・・と糸車が設置してあるらしく、どこまでも伸びる。これが本当に無数に取り付けられているので、次第に僕は糸に絡め取られ、身動きが取れなくなってくる。けれども、相手は執拗に、しかしわざと追いつかないスピードで追ってくるので、逃げないわけにはいかない。あからさまにどこかに追い込んでいるのだけど、逃げないわけにはいかないのだ。腕のいい猟師に追われる獲物の心境だな、と場違いに思った。
追い込まれたどりついた部屋にはベッドがひとつだけある部屋で、そのベッドの周りはなにか汚らしいもので汚れている。暗く、空気が重い。部屋が暗いのか、部屋の色が黒いのか分からない。よく見るとベッドの周りの汚れは血のようだ。まずいと思うけれど、もう体はぜんぜん動かせないので諦めている。と、いつのまにかぼくはベッドに移動させられていた。「これからお前を食う」的なことを言われた。なんか鍵爪のついた鎖がうえから降りてくる。それには人間の頭蓋骨のらしきものがぶら下がってる。腐って原型を留めていないが、おそらくそうだろう。肉とかもくっついている。ここにつるされて腐らせられるのだろうと思った。
いつのまにかもう一人、人がいた。こいつの師匠だかなんだか。とにかく同門のものらしい。「やめるんだ。そんなものは魔術師の業だそんなことをしてもなんにもならない!」「それくらいは知っている。これはけれど違うものだ。7人までは少女を食べた。これは文献に則ってやった。しかし何もおこらなかった。そこで今度は少年を食べることにしたのだ。傷つき絶望に打ちひしがれた魂を食べることで、何か変化がおきるはずだ。」「そんなことになんの意味もないんだ!!」
とかなんとか言い合ってた。


と、いきなり場面は変わり電車のなか。車内の長いほうの椅子に対面で満員に人が座っている。一人偉そうなやつがいて「じゃあこれから面接を始めます」と言い出した。朝日新聞の面接らしい。みんながいきなりこの偉そうなやつに媚びへつらいだした。偉そうなやつは僕の右隣に座っているので、なんかみんながこっちを見ている形になり気まずい。進行方向右側の真ん中へんに座っている。「よう。このメガネどうだよ?」とか聞いてきた。浜崎とかなんかそこらへんのギャルがかけてそうな、というかワンピースのジャンゴがかけているフレームがハート型のどでかいメガネをしていた。しかも、片方のレンズの中にまた鼻を当てるところがあり、メガネinメガネみたいなそんな感じだった。「似合ってるんじゃないですかね?なんかアニメに出てきそうですよ」とかなんとか褒める。なんかこの答えが気に入ったらしく、ちょっと他のやつらとかよりはいい目に見てくれてそうな雰囲気がした。
なんか場が煮詰まってきて何にも喋らない時間が数十秒続いた。こういった場合、話を切り出したほうが得点がいいんだろうけど、なんか面接官とのやりとりでもう合格できると感じていたので、なんにもしなかった。またちらほらみんなが喋りだす。よくわからないけど、猫の物まねをしだした女がいた。なぜかそれに乗っかって、じゃれあう猫を演ずるやつまで出てきて、さらには、僕の友達が毛づくろいをしだした。けれど、やっている本人も「俺、これでいいのかなぁ?」という顔をしてやっていたので、そうなるくらいならやらないほうがましだなと思った。
と、そんな風に見ていると、こんどはみんなでひとつの動きをしだした。両手を挙げて横にゆれる動作。これは協調性を見たりしてるのかな?と思ったけど、みんなやっていてあほらしすぎた。僕はやらないでそれをずっと見てた。ここで真ん中に出てって踊ったら面白いかも、とか思ったけどやらなかった。けど、なぜかイチゴのショートケーキが1ホール丸々出てきた。これだ!と思い食べまくる。みんなが変な動きをしている中、ケーキをもくもくと食らう。イチゴがいっぱい乗っかっているので、とにかくイチゴを食いまくる。うまかった。
そして、食べてる途中で面接終了。「あっちいって並んでね」とみんなは促されて電車の奥のほうで出口に並ぶ。そこには机とかが用意してあって、なんか渡す人とかが待ってた。「君、合格ね」といって渡されたものは飴玉。なんかアンケート用紙もいっしょに配られた。「合格してなめる飴玉の味はどうですか?」とか書いてある。みんな合格してるんじゃないのか?と思って他の人のを除いてみると「今回の試験の感想は?」とか書いてあって、受かってない人も多数いたようだ。



島の象のイメージは絶対にこれの跳び箱の井出らっきょ。蛇らしいけど僕は象だと思ってたのでこのようなことに。この回の内Pはひどすぎるので見る価値がある。