偉い

友達に早くに親を無くしている人がいたとして、そのことを僕が知らないとして、その人にそれを打ち明けられるところを想像してみた。そのようなガッツリしたすんげえ話をされたことがないので、今のうちにシュミレーションしてみようかなーと思ったわけだ。備えあれば憂い無し。「うーん」「苦労してんだね」「まじかー」適当な返事しか出てこない。たぶん本当にそんな返答をするんだろう。こんなときに何を言えばいいかなんていう答えはないからしょうがないだろう。相手によって言うことは変わるものだろうし。
けど適当に出てきそうになる「がんばってんだね。偉いね」とは絶対に言わない。偉くはない。たぶん。いや絶対。
そもそも偉いなんてことはどこにもないはず。自分の身の危険を顧みず戦場で傷ついた人を助けようが黄熱病の研究をしようがアフリカの難民に大量に寄付をしようがボランティアにいくら行こうが偉くない。自分がやりたいからやっただけだべ。
「自己満足でしょ?」とは言わない。自己満足というと自分の欲のためにやっている感じしていらん誤解を招くし。ただ、無用な持ち上げをするなってことで、そのひとはそれをやりたいからやっただけなんだからそこに他の人が勝手な妄想を押し付けるな。調子をこくなといいたいだけですかね。
と、ここで骨髄バンクは偉いような気がしてしまった。
なんでだろ?献血と話は変わらないのでこれを基に話を進めていく。違いはなんだ?痛さ?その人がはらう代償が大きく、その代償を払った人に別段得がないときにそのひとを偉く感じちゃうのか?痛いらしいね。麻酔きかないらしいから。うわー想像しただけで痛い。骨に、髄に、針が、刺さるって、あーた、そりゃやばいよ。骨折もしたことないのにそれはやだなあ。