脂の夢

豚足を朝飯で食べることになった。昨日の夕飯の残りだからしかたない、という状況だった。しかしどうみても異常だった。あのプルプルした皮の下に脂身がものすごい。ミミズくらいの太さの、脂肪が線状になったものがその皮下に、何本も何本も縦横無尽にはしっていた。一面に張り付くうす黄色の脂肪の線。手羽先の皮部分の下にある、脂肪の塊が線状になってる感じだった。
それを父は「こうやるんだよ。」といって口ではがしていく。口角からは脂がしたたっている。吐き気を催す有様だったが、しかたなしに食べさせられた。やっているうちにその線状の脂肪がいつのまにかパイプ状になっていて(薄黄色で蛇腹)、口でそれをくわえると、もう作ってから時間のたった肉は冷えてきて、その脂ももちろん冷えてきていて、どろどろになった白く濁った、まんまラードと言える脂がそのパイプの中から口の中に流れ込んでくるのだった。


目が覚めた後、二時間飯を食うのを待たなくてはいけないくらいに気持ち悪い夢だった。ここまでのものははじめてみた。これが悪夢ってやつですか。