顔をにらめあうのこと

今日はにらめっこをした。
この年になりましてからにらめっこをしますとそれはそれはもうひどい顔でしてとても公共の電波に乗せれはしないといった様相でございました。小さいお子様が御戯れに寄り添ってやっているのならこちらとしても微笑みながら見ていられるものでございますが、こちとら21.いろいろな世の中の事柄を知り、いろいろな変な顔を知り、いろいろな毛も生え、吹き出物も出、見詰め合うに滴る油、汗、鼻息。絵面的に文字通り醜い、見づらい戦いになりもうしてございます。顔を寄せ合いその妙味を楽しもうとするやから、頬にリスよろしく空気を溜め立体感のある顔をつくろうとするやから、それはもう20数年の技術を結晶させありとあらゆる顔をしたものでした。けれども一番単純に強い、とみなで首肯せざるをえなかったのは小指で口を横に、鼻に人差し指で上に、目に親指で下に、というよく小学生が得意げにご覧に入れるあのくだらない顔なのでした。
手を使うとありえない顔が出来るってのはやっぱりすごい。
人間にしか出来ない?直立歩行万歳。