青空について

ある日の駅から見た空が青くて泣きそうに・・・はならんかったけれど、なかなかすばらしかった。すこしは「おまえら(だれ?)はこんなに身近にある美しさに気づいてないかもしれないけど、おれは、この俺様は気づいているぜ!あ〜きれいだー!!」というような優越感からくるものかもしれないが、とにかく感動した。が、疑り深い僕は「なにに感動してんだ?」と思ってみた。
そのときはそう思った。いつもの空の状態っていうのは、少しは雲がありそこまで単一の色でなくぐしゃぐしゃとしているので、そうでない状態、そのときの空のような快晴だといつもとはちがうみたいな、レア物をさぐりあてたみたいな、今日はデートだからおしゃれしちゃおっ!とか、日常を破壊する非日常だとか、そんな風に考えた。
夕焼けや星空、およそ自然のものでありがたがれるものはだいたいこれで説明がつくのではないだろうか。昼間がずっと夕焼け色の空で夕焼けが青だったりするような星(すてきだ!)の住民は別に夕焼け色をありがたがったりしないだろう。青の夕焼けをありがたがるわけだ。ずっと夜の星では流れ星などありがたくはないのだ(そうでもないかも)
とにかく、普段と変わったことをありがたがるのだ。日常にあきあきしているのだ。ぶちこわしてほしいのだ。僕もこわしていこうと思う。